外壁塗装ってどこを塗るの?初心者でもわかる塗装箇所ガイド【保存版】

外壁塗装

「外壁塗装」と聞いて、多くの方がまず思い浮かべるのは「家の壁面」だけではないでしょうか? しかし実際の外壁塗装工事では、外壁以外にもさまざまな箇所を一緒に塗装するのが一般的です。 むしろ外壁“だけ”を塗ってしまうと、他の部分との色の差が目立ったり、劣化が早く進んだりしてしまうことも…。

この記事では、初心者の方でもわかりやすいように、外壁塗装工事で実際に塗るべき主な場所について解説します。 これを読めば、見積もりの内容にも自信を持って向き合えるようになりますよ!

外壁本体(建物の顔)

まずはメインの「外壁本体」。一般的な住宅では、サイディングボード、モルタル壁、ALCパネルなどの素材が使われており、それぞれに適した塗料を選ぶ必要があります。

  • 防水性・耐候性を保つ
  • 色あせや汚れのリセット
  • ヒビ割れの防止や美観の維持

外壁表面の塗膜が劣化すると、「チョーキング現象(白い粉が手につく)」「ひび割れ」「カビ・苔の発生」などが目立つようになります。これらを放置すると、雨水が建物内部に浸入し、構造部分にダメージを与える恐れがあります。

付帯部(ふたいぶ)も忘れずに

「付帯部」とは、屋根や壁以外の“細かな部分”のことを指します。家全体の見た目を左右する重要なパーツです。これらを塗装せずに放置すると、見た目だけでなく機能的にも不均衡が生じるため、塗装工事とセットで行うのが一般的です。

  • 雨樋(あまどい)
  • 軒天(のきてん)
  • 破風板(はふいた)
  • 鼻隠し(はなかくし)
  • 戸袋・雨戸・シャッターBOXなど

これらは紫外線や風雨の影響を直接受けやすいため、塗装によって防錆効果・耐久性のアップが期待できます。

特に破風板や鼻隠しなどは、屋根からの雨水を受けやすいため、防水性の高い塗料を使用することが大切です。

木部・鉄部は要注意ポイント!

玄関周りの木枠や、鉄製の階段・手すりなども、定期的な塗装が必要です。これらの部分は材質上、外壁よりも早く劣化する傾向があります。

  • 木部:雨水による腐食・シロアリ対策
  • 鉄部:サビ防止と長寿命化

木部や鉄部は、塗る前の下地処理(ケレン作業)が非常に重要です。古い塗膜やサビをしっかり除去してから塗装しないと、仕上がりが悪くなるだけでなく、数年で塗膜が剥がれてしまう可能性もあります。

ベランダ・バルコニーの床面

ベランダやバルコニーは、家の中でも特に風雨にさらされやすい部分。防水層の上に塗られる「トップコート」は、定期的に塗り替えることで防水性能を維持します。

  • ひび割れがある
  • 表面の色があせてきた
  • 水が溜まりやすくなった

防水塗装の劣化を放置すると、室内に雨漏りが発生するリスクもあるため、見逃さないようにしましょう。

基礎部分(コンクリートの土台)

家を支えるコンクリート基礎部分は、塗装によって見た目がきれいになるだけでなく、ひび割れや中性化の進行を防ぐ役割も期待できます。特に美観を大切にする方に人気です。

塗るべきか?見積書のチェックポイント

  • 雨樋・軒天・破風などの付帯部も含まれているか
  • ベランダ防水はオプション扱いか
  • 木部・鉄部はどこまで塗るか明記されているか

見積書に記載された内容が不明確だと、後から追加料金が発生する恐れがあります。「一式」表記ではなく、明細で部位ごとの費用が書かれているかを確認しましょう。

「塗る場所」で工事の質が変わる!

外壁塗装では、ただ壁を塗れば良いというわけではありません。家のさまざまな部分をバランスよくメンテナンスすることで、初めて外観も機能も美しく保たれるのです。

最後にもう一度、主な塗装箇所をまとめましょう:

  • 外壁本体(サイディング・モルタルなど)
  • 雨樋・軒天・破風板などの付帯部
  • 木部・鉄部(手すり・玄関枠など)
  • ベランダ・バルコニーの床
  • 基礎コンクリート(希望によって)

家を長く、快適に保つためにも、塗装箇所を正しく知っておくことはとても大切です。業者選びや見積もり確認の際にも、ぜひこの記事の内容を役立ててください。

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