外壁塗装に剥がれやひび割れを見つけたら

外壁塗装

外壁塗装に剥がれやひび割れはどのように起こるのでしょう?剥がれやひび割れは放っておくと、雨漏りなどのリスクがあり、深刻な被害を招く恐れがあるため注意が必要です。

この記事では、外壁塗装に剥がれやひび割れが生じる原因や、外壁塗装の剥がれやひび割れに関する被害とリスクについて解説します。

外壁塗装が剥がれ、ひび割れる原因

外壁塗装が剥がれる原因は、施工不良と経年劣化の大きく2つが挙げられます。これらは、ひび割れの原因にも該当します。また施工不良にはさまざまな原因があるため、何が問題だったのかを特定する必要があります。ここでは、剥がれやひび割れが発生する主な原因5つを解説します。

乾燥や温度の変化による欠損

外壁タイルなどにひび割れが生じる主な原因として、下地のモルタルやコンクリートの膨張や収縮が挙げられます。

乾燥や温度変化によって膨張と収縮を繰り返すことにより、モルタルやコンクリートにひび割れが生じ、外壁にまで欠損や欠落、ひび割れが生じるのです。

施工ミス

塗装する前に下地処理を行っていないと、塗料がうまく密着せず、外壁の剥がれにつながります。塗料を外壁になじみやすい状態に整えるため、下地処理として塗装前の高圧洗浄でしっかりと汚れを落とす必要があります。

外壁塗装では下塗り・中塗り・上塗りの3回に分けて塗装を行うのが一般的ですが、この段階別に異なる塗料を使用する際、相性の悪い塗料を選んでしまうと剥がれの原因につながります。特に、下塗り塗料と中塗り塗料の組み合わせは重要です。塗料の組み合わせを間違えるとうまく乾燥せず、外壁が剥がれるなどの施工不良を招きます。塗料の相性が良くても、下地の素材との相性が悪いと剥がれが発生するため、塗料の選定は慎重に行う必要があります。

さらに、下地をはがすケレン作業も重要です。短期間で剥がれないようにするためには、塗装前に古い塗料をはがし、外壁についたサビを除去する必要があります。

不十分な乾燥時間

塗料を塗った後にしっかり乾燥しなければ、剥がれや浮きの原因になります。外壁の剥がれを防ぐために、塗料に定められた乾燥時間をきちんと守りましょう。塗料だけでなく、高圧洗浄の後も水気を十分に取り除き、乾燥時間を十分に確保することで固まった形状不良を防ぎます。また、特に梅雨や冬などの季節にも注意をして乾燥時間を十分に確保することが重要です。

外壁の素材の問題

アルミや鉄などの外壁素材の場合、塗料が付着しにくく施工後数年で剥がれはじめてしまいます。近年、アルミや鉄に付着しやすい塗料も登場しており、素材に適した塗料を使うことで外壁の剥がれを防ぐこともできます。

経年劣化

外壁塗装は時間の経過とともに劣化が進んでいき、剥がれなどが発生します。的確な施工しても、経年劣化は避けられません。

劣化を防ぐには、定期的なメンテナンスが必要です。適切なタイミングで適切なメンテナンスを行えば外壁の美観を維持できますが、耐用年数が過ぎてもメンテナンスを行わずにいると剥がれや浮きが出やすくなります。

外壁塗装の剥がれを放置するリスク

剥がれをそのまま放置してしまうと、高額な修理費用が発生してしまうことやさらに被害が拡大し、取り返しのつかないことになる恐れがあります。すぐに対処すれば簡単な補修工事で終わるため、被害が拡大しないように剥がれを放置するリスクについて把握しましょう。

雨漏りの発生

外壁が雨水に濡れると、剥がれたところから雨水が侵入して、最悪の場合は雨漏りにつながります。早めに対処すれば問題ありませんが、建物の構造体まで雨水が浸透すると、天井や壁から雨漏りが発生するので注意が必要です。

雨漏りが発生する状況は、気づいたときには手遅れの状態である可能性があります。劣化している状況がかなり進行している段階では建物内部まで腐食が進行してそうするおり、外壁材の張り替えなどの大掛かりなリフォーム工事をしなければなりません。そうなると、費用も高額になるため、定期的なメンテナンスをすることが経済的にも効果的な方法です。

建物の安全性の低下

剥がれが原因雨漏りをし内部に水が浸透すると、建材の腐食や結露が発生して構造体自体が劣化し、建物全体の安全性が低下します。劣化が進行すると、天井が抜け落ちる、建物が傾く、建物が倒壊するといった危険性が高まるため大変危険です。

防音性の低下

建物の劣化が進むと共に、断熱性や防音性が低下し居住空間の快適性が損なわれてしまいます。暮らしやすい居住環境を維持するためにも、剥がれやひび割れを見つけたら早めの対処が必要です。

建物の資産価値が下がる

剥がれの放置が原因で雨漏りなどの劣化症状が発生すると、建物の資産価値が下がります。劣化が進行していくほど資産価値も下がっていきます。そのため、定期的なメンテナンスが欠かせません。

また、建物の日当たりが悪い北側は湿気やカビが発生しやすく、劣化症状が早く進行します。将来的に建物を売却したい場合は、定期的なメンテナンスを行い、建物の状態を保つことが資産価値を保つことにも繋がります。

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